茶菓子の不思議♪

日本の秀逸な所……と言うのは、ひとえにその“雑食性”とも”融合する姿勢”とも言える「文化的な背景」を持つ…と言う所では無いでしょうか。
(※ 一応…前振りをしておきますが…私は学者ではありませんw)

「茶道」「茶の湯」もそう言う傾向を持っている…と言う事はある様に感じます。

以前、それは…お茶道具を始めとして諸外国の影響を受けているもの多いことも、その一つですが……
(※ 唐物と言うお道具類がありますが…それは、そもそも中国渡来のモノな訳です)

端的に、その事が分かる実例としては”茶菓子”が挙げられるのでは無いでしょうか? (^◇^)

実際の所……格式のある茶会や、格式のある先生の所では”洋モノ”の茶菓子を使うと言う事は無いかと思いますが……

一応、”お流派”等を無視して…観て行くのであれば……

”洋モノの茶菓子”(…と思われるモノ)

「有平糖」:これは、元々ポルトガルのお菓子を原型にしています。日本でポルトガル以上の深化(進化?)を遂げたモノの一つ。

「カステラ」:これを”洋モノ”と言えるかどうかは、「今となっては不明」ですが……元々はポルトガルのお菓子(これは諸説あり)

カスドース」:九州の大名である松浦家が興した茶道の”鎮慎流”に使われるお菓子で、「カステラ」を更に進化させたモノ
(そう言う意味では、日本で生まれた“国産洋菓子”と言う事も出来ますかw)

「カセイタ」:これも九州の細川家のお菓子ですが…”ジャム”を挿んでいるものですね。

金平糖」:これも…今となっては、完全に”日本風”のよそおいをしていますが…ポルトガル出身のお菓子だったりも。
(「金平糖」は、織田信長との話が色々とあります)

と言う事を挙げる事が出来るでしょうか?

要するに……元々は「洋モノ」…しかし…日本で馴染んだ結果…「洋モノ」とは認識されなくなった「お菓子(和菓子)」と言うモノが色々と(w

つまり……”時間的な事を味方につけて””洋風の日本菓子”が出来て行った…と言う事は言えるのでは無いでしょうか。

その流れを受けて…と言う事では無いでしょうが……

茶菓子の超老舗…“虎屋”には「虎屋パリ店」と言うものがありますが……そこで発売された「虎屋パリ店30周年記念」のお菓子などは…結構斬新なモノも揃えていたりします。
(茶菓子の新しい方向性の一つでもあるのでしょう)

と…まぁまとまりも無く…色々と書き綴りましたが……”洋菓子”そのものを茶会や茶道教室なぞで出すと言う事は(極めて)少ない様な気がします。

それは”食べる際の道具”に限定があると言う事と(これも色々とありますが…)

何よりも”クリーム系”などのお菓子であった場合には「手が汚れる」「着ものが汚れる」……と言う側面も無視をする事は出来ない様な気がします。



【まとめ☆】

(・▽・):「極めて…日本的なモノの言い廻しをするならば…”時間”を味方につけて…残った”菓子”は…洋モノでも”和菓子”になり得る契機を含んでいる……と言う事でしょうか? 例えば…今のフランス料理などは“エル=ブジ”スタイル等と言うモノも一つの流行りをしておりますが……その手法などは…もしかしたら”茶菓子(和菓子)”に応用されて来る事はあるのかも知れません(例えば…「コンソメジュレ」みたいなものは「和菓子の琥珀羹」などにも似ている様な似ていない様な……まぁ素人の戯れ言として)」

(・▽・):「そして…様々な文化や文化的な要素を受け入れて…融合させて行く”能力”と言う部分に“日本的な文化の特徴”を観る事が出来るような気がします。「ひ弱な花日本」と言う外国からの評価を観た事がありますが(一例としてゴルゴ13)、「ひ弱さ」故に、徒に自己主張をしない…”皆で仲良く”と言う事に繋がっていく様な気がします」

何より! 一番大事なのは”これは飽くまでもワタクシめの「想像」に過ぎない(←極めて曖昧かつ日本的なw)……と言う事でもありますw